だいこんの旬はいつ?
だいこんは一年中お店に並びますが、いちばんおいしいのは12〜2月です。寒さが厳しくなるころ、根はみずみずしさを保ったまま甘みを増していきます。冬の野菜には、凍らないように細胞に糖をためこむものが多く、だいこんもその代表格とされています。
春先まで旬が続くとされることもあり、冬の終わりまで畑で育っただいこんも、まだ十分においしく食べられます。
冬のだいこんと夏のだいこん、味はどう違う?
だいこんは出回る時期によって、春だいこん(4〜6月)、夏だいこん(7〜9月)、秋冬だいこん(10〜翌3月)に分けられます。春と秋冬は千葉・神奈川・鹿児島など暖かい地域、夏は北海道や青森など涼しい地域が主な産地です。
| 秋冬だいこん | 夏だいこん | |
|---|---|---|
| 主な産地 | 関東・九州など | 北海道・東北 |
| 味 | 甘みが強い | 辛みが強い |
| 向く食べ方 | 煮物やおでん | おろしやサラダなどの生食 |
同じ青首だいこんでも、秋冬のものは甘く、夏のものはぴりっと辛い傾向があります。季節に合わせて食べ方を変えると、それぞれの持ち味を生かせます。
お店に多く出回る時期
市場に届く量は一年を通して大きくは落ちず、いちばん少ない月でも多い月の6割ほどあります。秋から冬にかけて量が増え、初夏から夏は少なめです。
産地はきれいにリレーします。冬から春は千葉・神奈川・鹿児島・長崎といった暖かい地域、夏から秋は北海道と青森が中心です。秋は北の産地の終わりと関東の出はじめが重なるため、旬の盛りより少し早い時期に入荷が多くなります。
だいこんは冬から春にかけて暖かい産地、夏から秋は北海道・東北へと主な産地が切り替わるため、年間を通して買えます。
一年中入荷しますが、価格は天候や産地の出荷時期で変動します。産地の出荷が重なると値下がりすることもあり、冬なら必ず安いわけではありません。
出典:農林水産省「青果物卸売市場調査」2019〜2024年の平均
だいこんの名産地
出典:農林水産省「作物統計」(野菜の収穫量)2022-2024年の平均
収穫量がもっとも多いのは千葉で、北海道・青森が続きます。ただ、トップの千葉でも全国の約1割ほどにとどまり、上位5道県以外の産地が合わせて半分以上を占めます。全国の幅広い土地で作られている野菜です。
国産と輸入
東京都中央卸売市場の統計では、だいこんの輸入は分けて数えられていません。市場に届く生のだいこんは、ほぼ国産と考えてよい状況です。
輸入は、おでんや煮物に使う冷凍品や、切り干しに使う乾燥品など、加工されたものが中心です。輸入先は主に中国とされています。
おいしいだいこんの選び方
- 肌が白く、ツヤとハリがあるもの。大きさのわりに、持ったときにずっしりと重いものはみずみずしさがあります。
- 葉つきなら、葉が茎から先までピンと張っているものが新鮮です。
- 表面のひげ根の穴が少ないものは、順調に育った証しで肉質がきめ細かいとされます。穴が斜めに並ぶものは辛みが強め、まっすぐ並ぶものは控えめな傾向があります。
- カットされたものは、切り口がみずみずしく、中にすき間(ス)が入っていないものを選びます。
おいしい食べ方
甘みがのった冬のだいこんは、煮物やおでん、鍋のようにじっくり火を通して汁ごと味わう料理がよく合います。煮る前に米のとぎ汁などで下ゆでしておくと、苦みが抜けて白くきれいに仕上がります。
生で食べるときは、切ったあと冷水にさらすと歯ざわりがよくなります。おろしは時間がたつと風味が変わるので、食べる直前におろすのがおすすめです。
上・まん中・先端、部分ごとの使い分け
1本のだいこんでも、部分によって味と歯ざわりが違います。辛み成分は根の先に近いほど多くなります。
| 部分 | 特徴 | 向く食べ方 |
|---|---|---|
| 葉に近い上部 | 甘みがあり、かため | サラダなど歯ざわりを楽しむ料理 |
| まん中 | 甘くてやわらかい | 煮物やおでん |
| 先端に近い下部 | 辛みが強い | おろしや漬物、みそ汁の具など |
おろしの辛さは、使う部分のほかに、おろし方でも変わります。辛さを抑えたいときは上部を使い、円を描くようにやさしくおろすとよいとされています。
だいこんの豆知識
古くは大きな根という意味で「おおね」と呼ばれ、のちに「大根」の字があてられました。音読みの「だいこん」が広まったのは室町時代以降といわれています。春の七草の「すずしろ」もだいこんのことです。
日本では土地ごとの風土に合わせて多くの品種が生まれ、その数は世界でもっとも多いとされます。今お店に並ぶものはほとんどが青首だいこんですが、丸くて大きな桜島だいこん、細長い守口だいこん、たくあんで知られる練馬だいこん、年末の数日だけ出荷される三浦だいこんなど、個性豊かな地方品種が各地に残っています。